章 177

柴紫煙の言うことにも一理あるな。彼女が出資するのはただのプライドの問題かもしれない。今後は少し警戒しておけば良い。会社の株式の大部分を握っていれば、彼女も大した波風は立てられないだろう。

楚錚は心の中で少し考えをめぐらせ、頷いた。「うん、わかった。出資を受け入れよう。ただし、あまり多くの株式は渡さないぞ…あれ?なんだその狡猾な笑みは。何か罠でも仕掛けているのか?」

「はぁ」柴紫煙は笑顔を引っ込め、しみじみと溜息をついた。「私のような優しくて純粋な女が、そんな腹黒い考えを持つわけないじゃない」

楚錚はライターを取り出し、手の中で器用に回しながら言った。「優しいとか純粋とか、お前とはまったく...