章 21

葉盈蘇が負ったのは肩だけでなく、足にもいくつかの傷があり、今もなお血が滲み出ていた。

楚錚が彼女の腕を支え、数メートル歩いた後、足からの激痛で彼女はよろめいた。もし楚錚が素早く彼女の腰を抱き留めていなければ、彼女は地面に倒れていたかもしれない。

「どうした?傷は深いのか?俺が背負って中に入ろうか?」ああ、女性の腰を抱くのは何年ぶりだろう?咄嗟に葉盈蘇の腰を抱いた時、その細くしなやかな腰の感触に、楚錚の心は揺らぎ、足がすくんだ。女性の腰を抱いた最後の記憶は七年前だった……今彼女はどうしているだろう、もう結婚しているのだろうか。

最初から背負うと言えばいいのに。葉盈蘇は楚錚...