章 230

谢九少と別れた後、連雲成は王龍に付き添って東華門派出所へ向かい、夜勤担当の潘という副所長を見つけた。

その副所長は来訪者が夜来香ナイトクラブのオーナーだと知ると、普段から一緒に酒を飲む仲であることもあり、さらにこの事件も自分の管轄内のことなので、躊躇うことなく自ら数人を連れ、二台の車に分乗してこちらへ急いできた。

車が南北焼肉の屋台の前に停まった後も、連雲成は車から降りなかった。彼は斉魯省では顔が利く人物だが、京華のような複雑な場所では、自分を役人の子息のように振る舞う勇気はなかった。暇つぶしに車の中から騒ぎを眺めているだけだった。

王龍も連雲成を表に出す気はなく、潘副所長たちと共に車か...