章 260

先ほど皆の視線が入口に集まっている間に、南詔戯雪は母親のそばに寄り、声を潜めて彼女と楚鋭の間でやり取りした内容を伝えた。

元々、体で太陽石と引き換えることを決めた時、那夜璀璨の心には南詔康泰に対する罪悪感がわずかに残っていた。しかし娘から、楚鋭が母娘そろっての誘惑にも興味を示さなかったと聞かされると、その罪悪感は霧散し、知らぬ間に楚という男への印象も変わっていた。

この美的感覚が大方一致する世界で、那夜璀璨母娘の魅力に抵抗できる男がいるとすれば、彼が神でなくとも...少なくとも鉄の意志を持つ男だということだ!

美女はどれほど美しくとも、所詮は女。

そして女が最も崇拝するのは、鉄の意志を...