章 330

「豪華絢爛大酒店」──その名前こそ強烈だが、韓放が経営する「天上人間」と比べると、格式の面では少しばかり劣るものだった。

実際、この「豪華絢爛大酒店」を京華以外の地方に置けば、間違いなく最高級のホテルとして通用するだろう。ただ京華には「天上人間」という最上級の消費スポットがあるため、少し見劣りするだけのことだ。とはいえ、ここでまともな宴会を楽しもうとすれば、日雇い労働者なら一年分の給料を出さない限り、少なくとも十二ヶ月間皿洗いをする羽目になるだろう。

朝からデパートで買った名ブランドのスーツに身を包んだ顧明闯は、両手をズボンのポケットに突っ込み、口に煙草を咥えたまま、駐車場前の路肩にある広...