章 404

楚某人が興奮して方向感覚を失いかけていた時、山の向こうからM8軽突撃銃の連射音が響いてきた。

彼はすぐにこれが荊紅命たちの攻撃開始の合図だと理解し、葉初晴の手から素早く銃を奪い取り、「行くぞ!」と叫んだ。

「行きましょう!」秦朝も声を合わせ、頬を少し赤らめながら先頭を走り出した。私たちがここでもたもたしている間、荊紅命がようやく攻撃を開始したのは、楚鋏の言った通り、彼らが冷静に戦機を待っていたからなんだ。やはり、彼らと比べたら私はまだまだ未熟すぎる……

事前に基地の裏口の位置を確認していたことと、荊紅命たちが正面から激しい攻撃を仕掛けていたおかげで、楚鋏が秦朝と葉初晴を連れて裏口に到着し...