章 413

楚という人が残した遺書は、こう書かれていた。

愛する妻へ:

結婚してこれだけ長い間、「妻」というこの温かい言葉を書面で呼びかけるのは今回が初めてだ。

この一文を書き終えて、急に顔が赤くなるのを感じた。俺は一度もお前に対して夫としての権利を行使したことがなかったからな。これって皮肉じゃないか?

まあ、もうどうでもいいことだが。

大事なのは、お前がこの手紙を読む頃には、俺はもう永遠に永遠に永遠に、この星のように輝く両目を閉じているということだ。

考えてみれば、マジで笑えるよな。俺みたいな凄腕の男が人を何人か殺しに行くだけなのに、基地の上層...