章 418

暗河の中で流れていた時に宿敵に遭遇し、天は慈悲深いという思いから、楚鋭は内心では気が進まないながらも、独り言を呟きながら大変な労力を費やして、箱を岩から押し離し、水の流れに任せて漂わせ続けた。

本来なら、秦朝と葉初晴が乗っていたモーターボートはエンジンを始動させていなかったのに、なぜ楚鋭の「乗り物」は彼女たちより数十時間も遅く暗河の出口に到達したのだろうか?

それは全て、この大きな木箱が既に一筋の光明が見えるところまで漂着した時、暗河の分岐点に遭遇し、朝鮮半島へ通じる水路に流されてしまったからだ。

箱が数十メートル進んだところで詰まってしまい、楚という男が長い時間をかけ、力尽きる寸前にな...