章 458

一行人は足早に出発ロビーへ歩き入った。

「待っていて」北宫错は葉初晴に小声で言うと、彼女を薛韬に預け、すぐに出発ロビーを出ようとしている楚铮に駆け寄り、その肩に手を置いた。「朴さん、少しお話してもよろしいですか?」

楚铮は沈云在を一瞥すると、北宫错がこのタイミングで話しかけてきたのは、あの厚かましい女から逃れる絶好の機会だと思い、すぐに頷いた。「いいですよ。ちょうどトイレに行きたかったところです。そこで話しましょうか」

北宫错は頷き、楚铮についてトイレへ向かった。

この機会に私から逃げようってわけ?そうはいかないわよ。

楚铮の後ろ姿を見つめながら、沈云在は得意げに微笑み、何かを考え込...