章 549

大佐次郎は藤原太子が最も頼りにする側近であり、日本の伊賀流の門主である上野忍者村の優秀な弟子でもあった。

藤原太子が直接関わるのが難しい多くの事柄は、彼が処理していた。

「座りなさい、次郎君」藤原太子は顎を上げ、大佐次郎を一瞥すると、左手を軽く動かして彼に座るよう促した。

「はい!」大佐次郎は勢いよく頷くと、恭しく茶卓の前に正座した。

「何か分かったか?」

大佐次郎は卓を見つめながら答えた。「韓国側の協力を得て、南詔お嬢様が華夏の冀南にいることが確認できました。それだけではなく、彼らは大きな秘密を発見したのです!」

茶器に手を伸ばしていた藤原太子の動きが止まった。「どんな秘密だ?」

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