章 577

たとえ今日が旧正月の五日目とはいえ、楚鋭は周舒涵を見かけると、やはり型どおりに「新年おめでとう」と彼女に声をかけた。

楚鋭の挨拶に対して、周舒涵は何も言わず、その眼差しにさえ一片の動揺も見せなかった。ただじっと彼を見つめたまま、微動だにしなかった。

楚鋭が帰国して周舒涵が彼を「裏切った」という知らせを受けたとき、歯ぎしりして彼女をどうこうしてやると言うこともなく、彼女の名前さえ口にするのも億劫だったが、三太子の心中が穏やかでないことは誰の目にも明らかだった。それでも彼女のために京に赴き情状を訴えたのは、かつての情に免じてのことだった。

周舒涵を一度助けた後は、楚鋭がもう小周ちゃんの生死に...