章 701

柴紫煙は少し不安な気持ちを抱えて龍舟に乗り込むと、すぐにあの薄情者に残していた電話番号に電話をかけた。

大官人の美しい足が一歩踏み出したとき、電話はすでに繋がっていた。

うん、今回はあの混蛋が電話に出たわね。前回大官人が怒ったから、彼も怖くなったのかしら。

柴紫煙は楚鋏の「もしもし」という声を聞いた瞬間、心の中でほんの少し満足感を覚えた。チケットの番号通りに自分の漕ぎ手の席に座ると、「楚くん、大官人が誰か当ててみて…」と言おうとした。

しかし柴紫煙のその言葉がまだ口から出る前に、楚鋏のあの憎たらしい奴は向こうで「糖糖」と呼びかけ、ぺちゃくちゃとしゃべり始めた。

なに?ふざけんな!糖糖...