章 861

楚鐘はいくら優柔不断だとしても、今日のこの件を早急に決断しなければ後々取り返しのつかないことになると分かっていた。

そのため、柴紫煙に対して一言厳しく叱りつけた後、胡滅唐に自分のことに関わらないでくれるよう頼んだ。

胡滅唐はすでに面子を捨てて介入した以上、中途半端に引き下がるつもりはなかった。

しかし楚鐘は胡滅唐が何か言う前に、手に持っていた黄金の令牌を差し出した。「先生のご好意は感謝しますが、これは受け取れません」

ずっと56式拳銃を楚鐘の頭に向けていた胡滅唐は、彼が柴紫煙のためにさえ金牌を拒否するのを見て、怒りのあまり右手の人差し指で引き金を少し引きながら冷笑した。「本当に私を拒む...