章 864

厳密に言えば、葉盈蘇と楚鋏の間には何もない。

何度か二人は怪しげな関係に発展しそうになったこともあったが、いつも最後の一歩で「功を奏さず」、二人は知り合って二年経った今でも、あの珍しい「純粋な関係」を保っていた。これは夢の中では異性から離れられない若い男女にとって、確かに珍しいことだった。

しかし考えてみれば、楚鋏にしても葉盈蘇にしても、すでに潜在意識あるいは心の底では、相手を自分のものだと思っていた。

そうでなければ楚鋏がこれほど葉盈蘇を支え、彼女も何かをするときに常に彼の立場に立って考えるはずがない。

だから、楚鋏が今真心込めて葉盈蘇に感謝の言葉を述べると、夜の妹は少し不機嫌になり...