章 95

以前、学生時代の試験では、楚鋮が一番苦手だったのは記述問題で、一番好きだったのは選択問題だった。

正解がわからなくても、適当にAとかBとかCとか選んでおけば、時には当たることもあるからだ。

だが最近、楚鋮は選択問題に頭を悩ませるようになっていた。まずは周舒涵の誕生日パーティーでキスするかしないか、そして今度は柴紫烟に誰が好きなのかと問われている。

「秦朝を選ぶと言ったら、柴紫烟に対して申し訳なさすぎる。かといって柴紫烟を選ぶと言ったら、自分の恋愛感情に対して罪悪感を抱くことになる。人は生きていく上で、自分の良心のために生きるべきか、それとも恋愛のために生きるべきか」楚鋮...