章 971

楚鐘がただフィリピンの警察制服を手に入れたいだけなら、ベルタシを探す必要はまったくなかった。

月の入り江カフェで、楚鐘がベルタシたちの計画を知った時、柴紫煙はすぐに最短時間で手配を整えた。このベルタシが明日教会内の警備を担当するなら、彼について行って警察制服を「借り」、彼の「協力」を得て警察隊に紛れ込む。沈雲在たちが妖魔三人を監視する警官たちを片付けた後、楚鐘が警察車両を運転してタイミングよく現れる…

だからこそ、この二人はベルタシについてここまで来たのだ。

ベルタシは楚鐘が端的に何をしたいのか聞いた途端、驚きのあまり動揺を隠せなかった。「わ、われわれがあんなに小さな声で話していたのに、...