章 1181

指輪が一つは趙嵩を殺して奪ったもの、もう一つは謎の黒装束の老人が自分の手に押し込んだものだった。

その黒装束の老人の行動は極めて奇妙だった。自分を彼の姿に変え、身代わりにさせておきながら、なぜわざわざ指輪を渡したのか?

張君の頭の中は疑問でいっぱいだった。あの錦の箱に入っていた獣皮の地図は彼に奪われたものだ。彼は一体何者なのか?

彼は地図の封印を解くことができるのだろうか?

自分は必死の思いで第一の封印を解き、第二の封印を半分解いたところで箱を奪われてしまった。

今の自分の識海には、地図の断片しか残っていない。

この首尾不完全な地図の断片だけで、蓬莱仙島や三界への転送大陣を見つけるのは、恐らく...