章 1212

「兄貴、急いで極地荒原へ来てくれ。お前の妻が極地荒原で聖母という女に捕まっているんだ。俺もその厄介な女に捕まってしまった」通信札が繋がるやいなや、小さな奴はすぐに欧陽志遠へと信号を送った。

聖母は突然、強烈なエネルギーの波動を感じ、動きを止めた。小さな奴の手首にある通信用の玉札が一瞬光ったのを見た。

こいつが外部と連絡を取っている!

聖母は顔色を変え、目に不気味な青い光を宿らせ、金色の指輪をはめた玉のような手を振った。金色の光が一閃し、通信玉札の信号は遮断された。

「シュッ!」奇妙な玄妙な光が一瞬で鉄籠を覆い、外界との繋がりを完全に断ち切った。

欧陽志遠という男は神族の血統を持ち、そ...