章 1258

「あの混沌を斧で切り裂いた万丈の巨神は、伝説の盤古大神なのだろうか?

盤古大神が混沌を開闢した後、その神体から分かれた三道の神光が、無数の星雲図に流れ込み、後の三十三天界を生み出したのか?」

開天原石に映し出された映像は、欧陽志遠がかつて聞いた神話伝説と寸分違わぬものだった。

これに彼は強い衝撃を受けた。自分がこれまで聞いてきた神界についての伝説は、すべて真実だったのか?

だが、あの金鑾大殿とは一体何処なのか?

金鑾殿に座る龍袍を纏った男には、どうして見覚えのある気配があるのだろう?

そして、仙風道骨の老人たちは何者なのか?

欧陽志遠は、どこかでその龍袍の男を見たことがあるような気がしたが...