章 228

猥琐な老人は大げさに喋りまくり、唾を飛ばしながら、欧陽志遠の質問に正面から答えず、また作り話を始めた。「伝説によると、この金剛杵は唐の時代に悟りを開いた高僧の持ち物で、おそらく三蔵法師のものだったのだが……」

マジかよ!三蔵法師まで出てきやがった。この露店商人たち、嘘つき大会でもやってるのか。

女性はこの老人の誇張された表情と奇妙なストーリーに思わず口元を押さえて笑い出した。

欧陽志遠も思わず笑みを浮かべ、手を振った。「はいはい、そこまで話が続くと孫悟空も出てくるぞ。率直に言ってくれ、この金剛杵はいくらだ?」そう言いながら、金剛杵を手に取った。

触れた瞬間、恐ろしいほどの霊力が欧陽志遠...