章 957

「金がないわ!」少女はあっさりと答え、ふくよかな手で直接掴み取った。

「南宮様、それはダメです、ダメですよ!」店主は慌てて叫びながら、手で制止しようとした。

「俺が払う!」低く磁性のある声が響き、欧陽志遠が現れた。

掌に十数個の透き通る霊晶が、玄妙な光を放ちながら、店主の前に差し出された。

店主は欧陽志遠の戦甲を見て、彼が護星大軍の者であり、手を出せない相手だと悟った。急いで愛想笑いを浮かべながら、震える手で最も小さな霊晶を一つだけ取った。

欧陽志遠は手を振って残りの霊晶をしまい、少女の頭を撫でながら尋ねた。「美味しいか?」

「美味しいよ、本当に美味しい、えへへ」少女は花のように笑み、大きな瞳...