章 981

魔法の水晶球は三十三天界内では活性化できないが、欧陽志遠の指輪空間は、外部空間の天地法則の干渉を一切受けていなかった。

二つの美しい瞳が、魔法の水晶球を食い入るように見つめ、次第に驚きの色を浮かべていった。

どうして可能なの?

詩婷姉さんはもう死んだはずでは?

どうして外にいるの?

楚霜児は目を丸くして、驚愕の表情を浮かべていた。

少女は映像の中で、趙詩婷そっくりな若い女性を見つめていた。艶やかな黒髪と雪のように白い長衫を身にまとい、まるで天女が舞い降りたかのように清らかで塵一つ纏わない純粋さを漂わせていた。その若い女性から発せられる気配は、紫衣仙子よりもさらに空気のように軽やかで優雅...