章 1016

裴瑾瑜を褒める人は本当に多すぎる。

特に彼女のような幼い頃から賞賛の中で育ってきた人は、うぬぼれを抑える術を心得ているものの、こんな人でなしにここまで貶められたことはなかった。

あの人のことだ。

その人でなしは彼女がどのタイプなのか具体的に言わなかったが、軽蔑の眼差しがすべてを物語っていた。

陳飛はふふっと笑い、夏可欣の手から書類を受け取ってテーブルの上に置いた。

そして目を細めて裴瑾瑜を見つめながら言った。「つまり、あの気品に溢れ、高貴で冷艶、美しさ際立つ、一目見れば幾千もの男たちが崇拝する対象のようなタイプですが、でも...」

裴瑾瑜は陳飛の褒め言葉に内心喜んでいたところ、突然「でも」と言...