章 1105

陳飛は歩み寄り、裴瑾瑜が手に持っている招待状を奪おうとする仕草をした。

しかし彼が手を伸ばす前に、裴瑾瑜はすでに素早くテーブルの上の招待状を抱きかかえていた。

ふん、抱きかかえたからって、俺様が手を出せないとでも思ってるのか?

「触らないで!」

裴瑾瑜は悲鳴を上げ、口を開けて陳飛の伸ばした手を噛もうとした。

この状況で、彼女の大切な招待状に危害を加えようとする者がいれば、裴社長は命がけで戦うつもりだった。

陳飛はもちろん彼女に噛まれたくはなかった。後で狂犬病の予防注射を打たなければならなくなる。そういえば、前回噛まれた後もまだ注射していなかった。

裴瑾瑜の真っ白な歯が彼の手首に触れそうになった...