章 1197

陳飛は体を一度反転させ、姿勢を調整した。泥の中で体が垂直状態になるよう確保してから、ゆっくりと両腕を動かし、次に両足も。すべて正常だった。十本の指も脳の指令通りに柔軟に曲げることができ、どこも不具合はなかった。強いて言えば、胸が少し苦しいだけだった。

胸の苦しさなど、長時間咳き込んだ後でも感じるような些細な症状だ。陳飛がこんなことで命が危ないなどと思うはずがない。そんな馬鹿な話はない。

腐敗臭に満ちた空気を深く吸い込み、一度干し上げそうになったが、すぐに口を閉じ、勢いよく振り返った。

ぼんやりとした赤い影が、彼の背後十数メートルの場所に漂っていた。まるで全身が炎に包まれているかのようだっ...