色欲の魔輪

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章 182

陳飛は振り向き、今日の玉麒麟がいつもと違うように感じた。これこそが精神というものなのだろう。兄弟のために奮闘する情熱だ。

陳飛は微笑んだ。いつか自分も彼らのような兄弟の絆を持てる日が来ればいいな、と思った。

老人は今日、とても元気そうに見え、それが陳飛の自信をさらに強めていた。

二人が会場の入口に着くと、玉麒麟がゴールドカードを差し出した。受付のスーツ姿の男は玉麒麟の名を見るなり、一瞬固まった後、深々と一礼した。

その光景を見た陳飛は、とても誇らしく感じた。自分の師匠がこれほど凄いということは、つまり自分も凄いということだろう!

会場に入ると、陳飛は遠くに既に席についている老鬼と玉孔...

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