章 254

「えっ?」陳飞は一瞬固まった。今更諦めるなんてできるはずがない。こんなに長い間歩いてきて、死にかけたというのに、その軍事基地とやらもまだ見つかっていないのだ!

もう少し先に進めば、きっと見つかるかもしれない。

もしここで引き返したら、最初に来た時の目的を達成できないだけでなく、これだけ苦しんだのが全て無駄になってしまう。

陳飞はアリの肩を叩いて言った。「若き同志よ、勝利はもう目の前だ」

その時、アリは腰を下ろし、腰につけていた水筒を取って二口ほど水を飲んだ。

そして顔を上げて陳飞を見つめ、「お前は嘘つきだ。本当は写真を撮りに来たんじゃない。砂漠に来た本当の目的は何なんだ!」

二人は...