章 276

「うちの息子は山奥で働いてるのよ。携帯の電波が悪くて、いつも公衆電話から電話をくれるんだ」と太っちゃんのお母さんは首を振った。

陳飛は意外だった。あの太っちゃんがどうして山奥に行ったのだろう?

太っちゃんのお母さんは陳飛の困惑した顔を見て、「おばさんはあの子が今どこにいるか知ってるの?」と尋ねた。

そして彼女はペンを取り出し、陳飛に住所を書いて渡した。「これは前回、小超が教えてくれた場所よ。もし道すがらだったら、おばさんに代わって様子を見てきてくれないかしら」

陳飛は紙切れを受け取り、そこに書かれた住所に驚きつつも喜んだ。太っちゃんがいるのは雲滇のある村のようだった。

「おばさん、ち...