章 323

陳飛の胸は一瞬きゅっと締め付けられ、次の瞬間にはどっと緩んだ。以前にもこういう場面は経験していたはずなのに、なぜ今回はこんなに緊張しているのだろう。

おそらく自分がこれまで社長という立場になったことがなく、細かい事務的なことはほとんど鄧潔に任せていたからだろう。

最も重要なのは、会社の第一期発展の時に自分はそこにいなかったことだ。もし何か質問されても、自分は何も答えられないではないか。

陳飛がまだ入るべきかどうか迷っているうちに、面接室の入口からもう一度声がかかった。

「奥飛公司?いないのですか?」

陳飛は分かっていた。今返事をしなければ、本当にチャンスを逃してしまうと。

みんなが...