章 380

陳炳徳はちょっと戸惑い、警戒心を露にして言った。「あまり聞かない方がいいぞ。そういう人間と関わりすぎると、ろくなことにならない」

陳飛はクスッと笑いながら言った。「その人、以前はきっと大金持ちか、役人だったんでしょう」

陳炳徳は若い陳飛が入ってきたばかりなのに、人を見る目がこれほど確かなことに驚き、感心した。

「若いのに見る目があるな。あの男は以前役人だったんだ。だが左遷されてな。理由は私も知らんが、とにかく腕は立つ。看守でさえ一目置くほどでな。この留置所で唯一、自分の携帯で電話ができる上、誰にも監視されずにすむんだ」

陳飛はそれを聞いて、誰であれ、この一点だけでも十分だと思った。この...