章 381

陳飞の心の中には、まだ引っかかるものがあった。以前は陳炳徳から「あの老人はちょっとした実力者だ」と聞いていただけだったが、まさか看守所の所長とお茶を飲む間柄だとは思ってもみなかった。

老人は少しも緊張した様子もなく、むしろ非常にリラックスしていた。反対に所長の方が、絶え間なく老人の茶碗にお茶を注ぎ続けていた。

陳飞がドアを開けた時、彼はしばらくその場に立ち尽くした。所長は陳飞を見るとひと呼吸置いてから、急いで手に持っていた急須を置き、立ち上がって恭しく陳飞を座るよう促した。

陳飞も呆気に取られた。心の中で「これはどういう状況だ?」と思った。

彼は老人と所長を交互に見た。老人は細い目で彼...