章 420

陳飛と鄧潔が中に入った後、蘇浅語の複雑な表情に気づくことはなかった。

陳飛はそれまでの軽薄な態度を一変させ、真剣な顔つきで研究開発スタッフを見つけると、まず最初に尋ねたのはプロジェクトの進捗状況だった。

今考えれば、この黄斑大鰐蝥(おうはんだいがくぼう)の件は、天の助けというべきか、盲目の猫が死んだネズミに出くわすようなものだった。

だからこそ、どんなことがあってもこの機会を掴み、絶対に逃すわけにはいかない。今や黄斑大鰐蝥の薬効価値はヒキガエルの毒液に匹敵するどころか、それ以上のものがある。

八十万元をかけた研究によって、黄斑大鰐蝥の体内には国内の斑蝥には存在しない微量物質が含まれており、この...