章 505

「そんなわけないでしょ」と係員は冷笑し、明らかに嫌悪感を示しながら一歩後ずさりして王さんを見据えた。「あなたのことですよ。人に手を出すなんて、交番に送らなかっただけでも十分優しいでしょう」

陳飛はその横で冷ややかに鼻を鳴らした。これはまさに人を見た目で判断しているじゃないか。前に出て王さんの横に立ち、「誰を交番に送るって?それに、俺が手を出したのをどこの目で見たんだ?」と言い放った。

係員は本来、陳飛が人並みの身なりをしていたので一時的に彼に絡むつもりはなかったが、自ら進んで来たからには、遠慮する必要はないだろう。

そして再び一歩後ずさり、今度はより強硬な態度で言った。「早く、連れ出せ」...