章 547

「ちょっと李おっさん、その目つきはなんだよ」陳飛は李の顔を一瞥すると、小声で注意した。「いい歳して、みっともないぞ」

李は咳払いをして言い返した。「何言ってるんですか、婿殿。私はあなた方若い二人のためを思って…」

陳飛は老人がまた何か驚くべきことを言い出しそうで心配になり、手を振って黙らせた。二人は建物の裏手にある非常口から警備室に滑り込んだ。

室内には巡回に出ていない警備員が三人いて、陳飛と李を加えて五人になった。若い警備員の一人が口を開いた。「隊長、さっき婿殿とモタモタしてたのはなんだったんですか?」

陳飛はその若者を見た。責任感の強い奴だ。さっきは監視室にいたのだろう。考えてから...