章 578

陳飞が写真を拡大するよう言うのを聞いて、馬振洲は一瞬固まった。彼はそうしたくなかったが、隣に座るこの兄貴の威圧に屈するしかなかった。

彼は画面をダブルクリックして写真を拡大した。本当に拡大しただけで、今やその写真はパソコンの画面全体を占めていた。

馬振洲は小声で尋ねた。「飛哥、これで十分大きいですか?」

陳飞はうなずき、写真を注意深く見つめた。馬振洲には陳飞がなぜこんなことをするのか理解できなかった。美女を見たいなら、先ほどの自撮りや接写の方がよっぽど綺麗なのに。

突然、馬振洲の心に不穏な考えが浮かんだ。もしかしてこの兄貴が見ているのは女性ではなく、男なのか?

げっ、ひょっとして陳飞...