章 593

馬振洲のこの一撃は、この隊の一部の人間にとっては、まさに待ち望んでいたものだった。

いわゆる団結とは、全員の心が一つになった時にこそ、その力を発揮するものだ。しかし今、陳飛たちの軍心は乱れ、諦めようとしているのは馬振洲だけではなかった。

引き金が引かれたその瞬間、諦めたいと思っていた者たちはほっと息をついた。彼らもまた限界だったが、残りの非難や恨みは自分たちに向けられることはないと分かっていたからだ。

一方、ストリートファイターたちのようなエリート中のエリートは、全員が背筋に悪寒を感じ、瞳孔が一瞬縮んだ。

陳飛だけは眉間にしわを寄せたまま。世の中というのはそういうものだ。起こるべきこと...