章 6

好奇心は猫を殺すとはよく言ったもので、陳飛はこの瞬間、その言葉の真理をひしひしと感じていた。あの一目が余計だったと、今さらながら後悔していた。

個室の中では、女が男の腰に両脚を絡ませ、両手で男の首に腕を回し、男の動きに合わせて喘いでいた。男は女の太ももを抱え上げ、熱心に腰を動かし続けていた。

その女性こそ、今日初めて会ったばかりの新しい副社長——顧怡だった。そして男の方は、陳飛がこれ以上なく知り尽くしている夜のお店のオーナー、黄社長その人だった。

これ以上に気まずい状況はなかった。顧怡は陳飛を見つめ、一方の陳飛は驚愕のあまり、ズボンを濡らしてしまい、その尿が足首から滴り落ちていた。

彼...