章 658

陳飛は営長に応答した後、ドアを出ると肖俊峰がピシッと姿勢を正して立っているのが見えた。

「排長、営長があなたを呼んでいます」陳飛は肖俊峰を見て言った。

肖俊峰は陳飛を一瞥してから、くるりと向きを変えて中へ入った。まず蘇浅語を見て、それから陳飛を見た。

陳飛という人物のことは知らなかったが、蘇浅語は相当有名だった。軍部高官の娘で、凛々しく美しい軍の華だ。これまで噂に聞いていただけだったが、今実際に会ってみると、確かに噂通りの美しさだった。

営長は微笑んで、テーブルを指で叩きながら言った。「二排長、君の部隊から特殊な人材を何人か探してくれ。できれば扱いにくい問題児たちだ。すぐに中隊を編成し...