章 660

陳飛は地図の×印が付いた場所を指差して言った。「ここは何だ?なぜ×印がついているんだ?」

蘇浅語はちらりと見て答えた。「あそこは廃棄された指揮所よ。もう使われていないから、印をつけたの。どうしたの?」

陳飛は隠す気もなく言った。「俺がこのキャンプに来る前に、ちょうどそこに行ったんだ。中に入って見たけど、人が大勢いて、哨戒所や巡回兵もいたぞ。どうして廃棄されているなんて言えるんだ?」

蘇浅語は言った。「この印からすると、あの場所は単なる罠ということね。あなたが一人で行ったなら、誰も構わなかったんじゃない?」

陳飛は今や頭が混乱し、彼女に尋ねた。「確かに俺は一人で行ったんだ。実は当時も不思...