章 770

王工は相変わらず颯爽と大股で歩きながら、微笑みを浮かべ、さも当たり前のように陳飛を絶望させる言葉を口にした。「私がどんな人間かって?若い頃はただの貧乏教師だよ。特に語るほどのことはない」

陳飛は驚いて言った。「マジですか?先生なら山ほど見てきましたけど、あなたほど凄い人はいませんよ。謙遜してるんですか?」

王工は軽く笑って答えた。「教え導く者はみな同じさ。私が凄いんじゃない。ただ私の生徒たちが優秀で、師を敬う心を持っていただけのことだ。すべては彼らの功績だよ」

陳飛は心の中でこの頑固な老人に拍手を送った。こういう人こそ本当に凄い。功績はすべて他人に譲り、手柄を横取りせず、出しゃばらない。...