章 785

冥界の差役たちは極めて聡明だ。上からの命令は何よりも優先される。

本来なら、生者が冥界に入った場合、上で登録して警告を与え、還陽崖から投げ返せばそれで済むはずだった。だがこの小僧がこのタイミングで現れて邪魔をするとは。もはや彼らに責任はない。

この「すり替え」が閻魔様の耳に入ったら、関わった差役全員が終わりだ。

いい方でも普通の人間に落とされ、運が悪ければ魂が散り忘川の河に投げ込まれる。とんでもないことになる。

つまり、この小僧は消されなければならない。そして初めから存在しなかったことにする必要がある。

差役の武器は陰陽鞭と呼ばれ、一度振るわれれば、冥界の者に当たった場合、修行を積んだ者でも三...