章 807

陳飛は電話の電源が切れている音を聞いて、一瞬固まった。

「まずいな、こんな大事な時に、あいつのケータイがなんで電源オフなんだよ」

「まあいいや、現場に着いたらまた連絡すればいいか」

陳飛は王工と全聚徳にやってきた。特に拘りはなく、そのままホールで適当なテーブルに座った。

別に祝いを軽視しているわけではない。ただここは北京の飲食業界を代表する有名店。

事前予約なしではホールしか座れないし、時にはホールさえ満席になることもある。

二人は席に着くと、北京ダックを一羽と酒を一本注文した。

陳飛は恭しく王工にお酒を注いだ。

今日はここで酒を飲むと言っていたが、実際のところ、陳飛の心の中にはまだ多くの疑問...