章 819

陳飛の勘はやはり鋭かった。

監視カメラは九つの区画に分けられており、基本的に二、三席ごとに一台の三百六十度監視カメラが設置されていた。

さっと目を通した時、彼は八番目のカメラに見覚えのある人影を見つけた。

その人影は、隅に小さく目立たないように映っていた。意図的にカメラから身を隠そうとしていたようだが、カメラの能力を過小評価していたようだ。

そしてその人影は、先ほど彼に料理を運んできたウェイターだった。

陳飛は、彼がこそこそと周囲を見回し、何かを待っているような様子を目にした。

眉をひそめながら、陳飛はカメラ周辺の環境を判断した。恐らく入口付近だろう。

そしてすぐに白若楠がカメラに映り、彼女が...