章 940

雷剛は譚惜柔がビールを一箱も注文したのを見て、瞬時に目を丸くして驚いた。

この後輩は一体何をするつもりなんだ?

昔、大学の時は学生会の飲み会でも彼女は一滴も酒を口にしなかったのに、今はなぜ箱買いまでするんだろう。

雷剛は自分の酒量が一番分かっていた。

以前は一本で酔っぱらっていたのが、今では三本で倒れるようになった。確かに進歩はしたが、大して良くなってはいない。

雷剛は断りたかった。二、三本くらいで十分だろうと思ったが、

ふと考えた。美人の後輩が酒を奢ってくれるなんて、もしかして何か目的があるのかもしれない?

これは彼にとっても悪くない機会だ。どうせ妻は出張で家にいないし、可愛い子と一発やるの...