章 974

「状況を確認しろ!」助手席に座っていた中華の警察官が、後ろで機器を抱えている警官に緊張した様子で問いかけた。

通常、警察の通信機器がこのような状態になることはないはずだ。なぜこんな重要な時に、突然このようなことが起きるのか!

指揮車内で機器を担当している警官も顔を強張らせ、何度か調整した後、急に顔を上げて言った。「前の車が無線妨害装置を起動したようです。今は本部と連絡が取れません」

「くそっ!」

中華の警察指揮官は見栄も構わず罵った。

現在わかっているのは、本部が特別一隊を直接南越国境に派遣したということだが、首都から南越国境までどれだけの距離があるのだろうか?

かなり遠いようだ。車で行くのは...