章 159

「ねえ、肩が痛いよ」

そう言うと、長い間押さえつけられてキスされ、いつの間にかパジャマはだらしなくはだけ、肩には優しいキスが落とされ、少し冷たい唇が鎖骨を這い回り、赤い痕を幾つも残していった。

ようやく肩の痛みが引いたかと思えば、今度は腰の感覚が疼き始め、それに応じるように、βの蓮根のように柔らかい腰が指の腹でもまれ、紫がかった赤い痣がいくつか染み付いた。

腰の痛みが治ると、今度は手と腕が痛くなり、次に肘、腕の内側、胸、下腹部へと…。

αの力強い指は蛇のように器用に動き、βが夢中になっている隙に下へと探るように伸ばしていく。

冷たい指先が敏感な肌に触れるまで、どこかへ行っていた理性が...