章 31

それで、ドレスを探しに行った。かなりたくさんのドレスがあって、どれもとても可愛らしい。

鏡の前でドレスを当ててみると、それを着た自分を想像するのはまだなんだか変な感じがする。でも……試着してみたい気持ちはある。

けれど、値段がとにかく高すぎるのだ。見たところシンプルそうなものでさえ、レンタルで百三十八ドルもする。これでは完全に予算オーバーで、パーティーのために他に何も買えなくなってしまう。買うつもりはないのだから、試着するのは良くない気がした。

一方、ヘイリーは理想のドレスを見つけた。それもロイヤルブルーだったけれど、ふんわりした袖ではなく、レースで肌にぴったりフィットするタイプだ。クイーン...