章 48

説得するには、それなりの言葉と時間が必要だった。人狼に繋がるような詳細は巧みに避け、もっと人間的な事実に絞って話を進めた。私が力の限りを尽くして説明する間、母は熱心に耳を傾けてくれた。

最初は、学校が終わる前に――もしかしたら卒業式にも出ずに――手伝いに行くつもりだと私が告げると、母は即座に猛反対した。学業をきちんと終わらせること、そして私の安全を確保することについて私たちは言い争った。母は、私が見ず知らずの男の子とその家族と一緒に、どことも知れない場所へ行くのを快く思っていなかったのだ。互いに一歩も譲らなかった。

やがて、母はため息をついた。

「本気なの?」

母の目をまっすぐ見つめる。体中の...