章 51

散歩の後、ママに電話してないことに気づいた。きっと今ごろ、ものすごく心配してるに違いない!

アレックスが彼の実家まで送ってくれた。家には誰もいなくて、少しプライベートな時間が持てた。

もしママが心配しているか少しでも疑っていたとしても、コール音が鳴り終わる前に電話に出たことで、その疑いは吹き飛んだ。

「もしもし、ママ」

「シンシア! 心配したのよ! どうしてこんなに電話が遅かったの?」

「ご、ごめんなさい、ママ。や、やることが……たくさん……あったの」

「でも、あなたは大丈夫なのね――それにみんな無事なの?」

「う、うん、ママ。私たちは大丈夫」

電話の向こうからため息が聞こえる。申し訳ない気持...