章 52

リタのそばにいると、ちょっと居心地が悪いの。まず、あの人の自信に満ちた態度が、私の不安と対照的だから。もちろん、アレックスとの関係が一番の理由だけど。

このウェアウルフのこと――それに、どうやらアレックスや彼の一家のことも――私はよく知らない。でも、リタが戦士で、アレックスとペアを組まされているってことは知ってる。二人が……その……親密ってわけではなさそうだけど、どこか打ち解けた雰囲気があるのよね。

今となっては、アレックスにとって私がどういう存在なのか、わからなくなってしまった。前は、彼が私を気にかけてくれていたのは知ってる。その後、彼が戻ってきて、襲撃事件が起きてから、私たちはまた親密にな...